子どもは無垢な分、残酷だと思う。
まだ精神的に成長の段階だから、興味があればやってみるし、
相手のこと、後のことを考えずにやる。
自分もそう思う節がある。
よく校庭とか砂のある場所に、
アリの巣があった。
アリが出入りしている。
アリを見つめる。動く触覚を見つめる。
アリを捕まえて、触覚を抜いてみる。
アリは路頭に迷う。
足を抜いてみる。懸命にアリは動く。
殺さないように気を付けた。
楽しみが終わってしまうから。
ナメクジが風呂場にいたことがあった。
塩が無いので、シャンプーをかけてみる。
苦しそうに動く。それを見つめる。
普通に酷い。命で遊んでいる。
でもやったことはないか。
命で遊ぶのは神になっている感じがして、
あの時快感を覚えていたんだと思う。
同時にもやもやした。
潰したアリの死骸と
1分後には消し飛ぶ後悔が残った。
今はやらない。
生物、特に虫に対しては、害があれば殺す。
遊ぶことはしない。
子どもは無垢な分、残酷だと思う。
気持ち悪い、理解できないと思ったら
いじめたり、バカにする。
子どもの頃にした良くないことを
覚えている。
子どもを否定するつもりはない。
むしろ俺は肯定したい。
誰にも責められない、良くないことが
後に自分を律する。
子どもから大人に変わるんじゃなくて
子どもという核に、
自尊心と配慮と後悔と諦めが
まとわりついたのが大人じゃないか。
だから、子どものままとも言えるし
大人になったとも言える。
子どもの頃の気持ち、
思い出を歌詞にしたいのは
それが人間の核に1番近づけるから?
それは無垢で残酷なものだったりするけど
大切な気持ち。